思いつきから始まった一騎打ち。
一応は引き分けなのだろうが、完全に俺の負けだった。 エグザトースはその特性から魔法に対して圧倒的優位な存在である。 が、やはり道具は使い手次第なのだよね。 自分で自分を使うのは反則以前に無茶だった。 そんなことを思った今日このごろ。 #
by exathoth
| 2007-11-01 01:38
| Diary
「これが……こうで、こっちが……」
遊戯盤の駒を弄りながら、思わずぶつぶつと呟いていた自分に気が付く。 月明かりを頼りに説明書を読み込み、いざ挑戦!といってかれこれ数分。 自分対自分の駆け引きは始まったばかり。 指揮や戦略が苦手な俺にこの贈り物とは余程嫌味かと思ったが、中々面白そうだ。 今度昼飯を賭けて家主とでも遊んでみようか。 ふふ、どうせボロ負けか。露店のパンくらいなら奢っても良いが、やはり負けるのは癪だね。 それにしても。 「はあ、羨ましい限りだ」 この贈り物の主は、きっと今頃何処か遠い空の下。 長年味わったことのないような晴れ晴れとした気持ちでこの月を見ていることだろう。 正直彼がどんな目的で何処にどうやっていくのかはわからぬ。 何も言わなかったし、何も聞かなかった。 ただ、「長い旅へ出る」というその表情を見ただけで十分。 きっと彼は見つけたのだろう。彼の進むべき道を。 去っていく彼の背中を見送りながら、清清しい寂しさに駆られたのを思い出した。 蘇った寂しさを紛らわすように盤上の戦いに集中する。 自分対自分の戦いはまだまだ終わる気配がない。 ずっと、もうずっと終わらない気もする。 自分の存在意義を果たしていれば、いずれ答えが出ると思ったが。 頭では導き出せる様々な答えを気持ちが全部否定する。 納得できる答えを導き出せぬまま、このまま時は流れ続けるのだろうか。 世界は終戦へと動き出している。だがきっとそれも束の間。 再び世界は終わることの無い戦いへとループしていくのだろう。 俺自身の戦いも永遠にループし続ける気がした。 終わらぬ戦いに飽き、戦いの止まった盤上を眺めながらそんなことを思う。 #
by exathoth
| 2007-09-05 01:49
| Diary
生贄にされた少年
甘過ぎる男 紅蓮の闇天使 鬼面の男 ミュータントの少女 骨兜の狩人 精霊となった蟲 造られし少女 封印を解かれてから、思えば多くの者の剣として、世界を、主を巡ってきた。 全て一時的なものに過ぎなかったが。 それでも、かけがいの無い――契約。 ありがとう。 俺の我侭に付き合ってくれて。 俺を剣として存在させてくれて。 #
by exathoth
| 2007-07-30 00:29
| Diary
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